尼崎市の新井司法書士事務所です。

実績

事件簿6(設計料請求事件)
 二級建築士の方からのご依頼で、私が原告訴訟代理人となり、工務店から請負った設計図面作成業務に関する設計料の未払い部分を請求したのが本事件。
 相手方には代理人として弁護士がつき、口頭弁論、弁論準備、文書提出命令、即時抗告、当事者の尋問などを経て、およそ2年にわたり攻防を繰り広げた裁判です。

 本訴訟で最大の論点となったのは、設計図面が不備なく完成したのか否か(原告に債務不履行があったのか否か)という点でした。当職は図面が完成したこと(債務不履行がないこと)を立証するため、依頼者が作成した設計図面一式や施主と綿密に打ち合わせした際のFAX送信用紙、見積書、現場写真などを提出しました。
 これに対し相手方は、設計図面が不備であるとの主張をしましたが、これを裏付ける証拠がありません。結局、被告の立証が不十分ということで言い分が認められず、こちらの主張が採用され勝訴判決を得ました。
 訴訟はやはり証拠、特に書証が重要です。又、本件では、当事者本人や証人の尋問から得られた証言が重要な証拠として採用され、この証言も勝訴判決の重要な理由となりました。
 相手方の証人に対して、私が原告代理人として反対尋問をしたのですが、この尋問でうまく相手方の主張の矛盾点をあばくことができ、これにより、裁判官に相手方の主張の信憑性に疑念を抱かせることができたのです。この点が判決理由中にも示されており、勝訴判決に繋がる要因の一つになりました。

 事実を一つ一つ積み重ね、論理を構築し、これを証拠により裏づけし、勝ちに結びつける。地道でありながら奥の深い仕事が裁判業務の魅力であり、これが認められた時に裁判業務の醍醐味を感じることができます。

 自らの権利を裁判の場で認めてもらうためには、具体的な事実の主張とそれを裏付ける証拠がどれだけそろっているか、慎重に検討する必要があるということを改めて認識させられた裁判でもありました。

 今後も、このように実績を積み重ね、着実に実力をつけていき、近隣住民の法的サービスに貢献できる司法書士になりたいと思います。


一覧に戻る>>